0人が本棚に入れています
本棚に追加
3話 カラーレンジャー
僕達五人は、今時の若者である。しかし、一度怪人が現れると、カラーレンジャーに変身して悪を倒す、正義の味方なのだ。
僕はシロ。リーダーとして、最近の皆んなのやる気の無さについて、話し合う事となった。
僕は秘密基地 ( 実は不動産屋で探した、1LDKの安いマンション ) のドアを開けた。
ヤマブキが電話をしていた。「でねー聞いてよ。そしたらユキがまた食べたいって言うのよ。でさー」
僕は、電話が終わるのを待った。
もう終わるかな?
そろそろ終わるだろ…
「おい!いつまで喋ってるんだよ!」僕は机を叩いた。
ヤマブキは電話を切り「何だ、シロ来てたんだ」と今度は手鏡で、エクステを整えている。
「他のやつらは?」聞くとヤマブキは、奥を指差した。コガネがカレーを食べていた。
「またカレーか?だからブクブク肥えるんだよ」
僕がそう言うと「昼から何も食べてないんだよ」
とコガネが応えた。
「昼からって、まだ三時だぞ!一日にどれだけ食うんだよ?」頭が痛くなって来た。
すると、ムラサキが入って来た。
「悪い悪い、ちょっと親と揉めちゃって」とボストンバッグを抱えている。
「どうした?何かあったのか?」僕は聞いてみた。
「いやあ、お袋の財布から3万程取ったのバレちゃってさ。このぐうたら息子が!って怒鳴られて、このザマだよ」ははっと笑ってる。
「おい!俺たちは正義の味方だぞ。盗みは駄目だろうが、盗みは!」僕は呆れて、怒る気にもならなかった。そして最後にクロが来て、やっと全員が揃った。
最初のコメントを投稿しよう!