3話 カラーレンジャー

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3話 カラーレンジャー

僕達五人は、今時の若者である。しかし、一度怪人が現れると、カラーレンジャーに変身して悪を倒す、正義の味方なのだ。 僕はシロ。リーダーとして、最近の皆んなのやる気の無さについて、話し合う事となった。 僕は秘密基地 ( 実は不動産屋で探した、1LDKの安いマンション ) のドアを開けた。 ヤマブキが電話をしていた。「でねー聞いてよ。そしたらユキがまた食べたいって言うのよ。でさー」 僕は、電話が終わるのを待った。 もう終わるかな? そろそろ終わるだろ… 「おい!いつまで喋ってるんだよ!」僕は机を叩いた。 ヤマブキは電話を切り「何だ、シロ来てたんだ」と今度は手鏡で、エクステを整えている。 「他のやつらは?」聞くとヤマブキは、奥を指差した。コガネがカレーを食べていた。 「またカレーか?だからブクブク肥えるんだよ」 僕がそう言うと「昼から何も食べてないんだよ」 とコガネが応えた。 「昼からって、まだ三時だぞ!一日にどれだけ食うんだよ?」頭が痛くなって来た。 すると、ムラサキが入って来た。 「悪い悪い、ちょっと親と揉めちゃって」とボストンバッグを抱えている。 「どうした?何かあったのか?」僕は聞いてみた。 「いやあ、お袋の財布から3万程取ったのバレちゃってさ。このぐうたら息子が!って怒鳴られて、このザマだよ」ははっと笑ってる。 「おい!俺たちは正義の味方だぞ。盗みは駄目だろうが、盗みは!」僕は呆れて、怒る気にもならなかった。そして最後にクロが来て、やっと全員が揃った。
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