第4章「オムライスって言っても具はほとんど入れないらしい」

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第4章「オムライスって言っても具はほとんど入れないらしい」

家の前につくとまたジーウちゃんの首にかかっていた鍵を借りて開ける。 「ありがとな」 「はーい」 お礼を言って鍵を返して4人で家に入る。 「みんな手洗いうがいしよーな」 「「「はーい!」」」 先頭を走るレリアちゃんの後を3人で追いかける。 「ここが洗面所だよ!」 「ありがとな」 胸を張って説明するレリアちゃんに微笑む。 「よっしゃ、さっさと手洗いうがいして昼飯作ろう」 「あとままー!」 3人はよっぽど嬉しいのか鼻歌交じりに手を洗っていた。 「ちゃんと石鹸も使えよー」 「「「はーい」」」 三人が手洗いうがいをしてタオルで拭いている間に俺も済ましてしまう。 「そんじゃキッチン行くぞー」 「こっちだよー」 またまたレリアちゃんが先導するのでついていく。 (ここだけめっちゃハイテク……) キッチンを見るとガスコンロはIHのようになっていた。 「とりあえず俺はハピトゥスの実を細かく切るとして……他には材料何が入ってる?」 「アムシャルの球根!」 ジーウちゃんが差し出してきたやつを見る。 (玉ねぎか) ジーウちゃんから受け取ってまな板の上に置く。 「他にはある?」 「うーん、ないかなぁ」 俺の問いに答えるジーウちゃんに他の二人も頷く。
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