第1章「いざ、城下町へ」

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第1章「いざ、城下町へ」

マップを確認しながら城下町へ向かってる途中あることに気がついた。 「ん?ここが所謂異世界なら何でスマホが使えんだ?」 充電も先程から使っているにしては減っていない。 「まぁ使えるに越したことはないか」 気にしないことにしよう、と再び歩き出したところで何かを見つけた。 「あれは……」 少し先に進んだところに青くてぷにぷにしててうにょうにょ動いてるものがあった。 「まさか、スライム……?倒せば現金と素材と経験値ゲット?」 道ばたに落ちていた大きめの石を持ってスライム(仮)に少し近づく。 (こっちには気がついていないみたいだな) その場で蠢いているスライム(仮)に持っていた石を大きく振りかぶって投げつける。 「ほ!」 ビシャビシャとはじけたスライム(仮)の欠片たちはじりじりと一部分に集まっていく。 「なんだこれ」 集まっている部分を見ると青いビー玉のような物が転がっていた。 (これ……核、みたいな?) 靴で潰してみると周りにあった欠片が光と共に消えていった。 「なんだ、素材とか経験値とか金とか出ねぇのか……」 今後スライム(仮)がいたとしても倒さないことにする。 「えーっと、城下町まであと20分くらいか……ぼちぼち歩いて行こう」
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