気長な僕の夢

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僕達は、成長するうちに なにかを忘れていく それは、あの時の夏に 置いてきてしまったよう…   【入道雲】 急な坂を自転車で いっきにかけおりる 遠くに入道雲が見える 妹は、でっかいソフトクリームと 大きい声ではしゃぐ 海は、透き通る青 家の縁側に風鈴 夜になれば蛍が飛びかう   いつのまにか そんな日があったのを忘れ 忙しく仕事におわれる だが、心には今も あの時の夏がきらめいている
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