プロローグ【ドール先輩、現る】

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 デカゴリラが鼻息荒くつかみかかろうとしたときだった。 「何してるのマサル!」  声のした方を見ると、先ほどのおばあさんだった。  鼻を拭っていたティッシュをポイと投げ捨て駆けてくる。  デカゴリラは「やっべ、逃げっぞ!」と下僕に言うと、 「このガキが! 覚えてろよ! 絶対、痛い目にあわせてやるから!」  雛太に捨て台詞を吐いて逃げ去った。  ――てゆーか、ガキにガキって言われる僕って一体……。
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