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「では私達はこれで失礼する」 恭は瑠璃の手を引いて月宮から出ると、彼女を抱えて屋敷まで飛んだ。 「恭さん、あんな態度とって大丈夫なんですか?」 「閻魔の事を言っているなら問題ない。昔からあんなだ。そんな事より瑠璃、これから忙しくなるぞ。ここで暮らして行くには手に職を付けねばなるまい」 「職……。私に何が出来るでしょう?」 瑠璃はいきなり仕事の話をされ、不安になる。 「何を言っている。私が授けた知識があるだろう。その前に、まずは金について教える必要があるな」 恭はそう言って楽しそうに笑った。
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