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「そうね。明日が日曜日で本当によかったわ」
「瑠璃も手伝うー!」
「ははっ、心強いな」
昼食を終えて少し休むと、荷物の片付けが始まった。
「瑠璃はお母さんと食器片付けましょうか」
「はーい」
母が食器を何枚かまとめて瑠璃に渡して指示をし、瑠璃は指示通り綺麗に食器を並べた。食器の片付けは小一時間程で終わり、ふたりは少し休憩してから服を片付け始めた。
6時過ぎになってようやく片付けやめ、と父に言われた。
「ふたりともお疲れ。今日はお風呂を沸かしてから、近くのファミレスに食べに行こうか」
「やったー! 瑠璃、オムライスがいい!」
「じゃあ沸かしてくる」
瑠璃ははしゃぎ、母もどこか嬉しそうに風呂を沸かしに行った。
母が風呂沸かしから戻ると、3人は車に乗ってナビを頼りにファミレスを目指した。
「あら、思ったよりも近くにスーパーがあるのね、助かるわ」
家を出て最初の十字路で信号待ちをしていると、母は窓の外を見て言う。
「しかも深夜までやってるな、これはいいや」
父もチラリとスーパーを見て言う。
「ね、帰りに寄ってくれない?明日からのご飯の材料買わなくちゃ」
「わかった、帰りな」
父は返事をすると信号が青に変わり、車を走らせた。
ファミレスに着くと、瑠璃はいの一番に車から降りた。
「はやくはやく、オムライス!」
「はいはい、今行くよ」
父は苦笑しながらも車から降り、瑠璃の手を引いて歩く。
案内された席に座り注文を終えると、父は煙草を取り出し火をつける。彼がふぅっと煙を吐くとうっすら薄荷の匂いがした。
「瑠璃は明後日から学校ね、素敵なお友達が出来るといいわね」
「うん、楽しみ」
「いい友達が出来て家に呼べるよう、明日は片付け頑張らないとな」
「瑠璃頑張るー!」
元気よく言う瑠璃を、両親は微笑ましく思いながら見る。
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