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え、誰?マジで怖いんですけど。冗談抜きで、俺ホラーとか無理だから!!!
「ホラーとは失礼な、お前が呼んだくせに」
俺が呼んだ?宅配なんて頼んだ覚えはないぞ。通販サイトもこの夏は利用してないしな。
「とぼけるのもいい加減にしろ、このガキ」
が、ガキ?!
「お前誰だ!俺の前に出てこい!」
「出ろと言われても、私は人間の目には見えないからな。“神様”だし」
「神様...だと?」
確かに神様を呼んだのは事実だ。しかし、口調からして神とは断定しずらい。
「神様というなら証拠を見せてくれ」
「証拠と来たか、自分から呼んでおいて失礼なやつめ。だが、わざわざ下界まで出向いたのだから見せてやるとしよう」
刻々と時間だけは過ぎていく。俺はほぼ諦め状態に突入しており、この偽神様の相手をすることで現実逃避をしようとしていた。
「力を見せるのは良いが、条件がある」
「条件?」
「あぁ、ただで見せるのもアホらしいからな。お前にはある事をしてもらう」
何だよ、面倒くさい神様だな。
けれど俺は、この半信半疑の気持ちを抑えることが出来ず、神(仮)に従うことにした。
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