2人が本棚に入れています
本棚に追加
/3ページ
めがみえなくなる。パパがいった。びょうきとか、なおらないとか、むずかしくてわからなかった。
パパはいつもそう。ママがいった。パパはうそがにがてだって。ごまかせない、ぶきよう……?っていうむずかしいこといってた。
でも、わたしはうそをいってほしかった。もうパパとママのおかおがみれなくなる。やだよ……そんなの、やだよ……。
ないた。たくさんないた。エンエンってめからたくさんなみだがでた。でも、だんだんみえなくなってきた。わたしが5さいになったたんじょうび、パパとママのおかおはみえなくなった。
その日ははれていた。ツエで道をトントンしながらあるいていると、何かがきこえた。鳥さんだった。お父さんがどうぶつのおいしゃさんにみせてくれた。羽をけがしているね。おいしゃさんがそう言った。だいじょうぶ、あんせい……? だったかな。にしていたらなおるよって言ってくれた。
私みたいだな……鳥さんにさわってそう思った。8才になってもみんなみたいになんでも一人でできない。だれかに手伝ってもらわないとなにもできない。とべない鳥さんは私みたいだ。
最初のコメントを投稿しよう!