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第七十三話 鍛治職人
どうするか。いつ天龍達の死体が何処に行ったのか分からない為取り返すことも難しい。これでは素材はもっていくことは出来ないな。
仕方なく、何も持ってないがそのまま鍛治職人がいる場所に向かった。その場所はあらかじめ聞いていた為、場所は把握済みだ。
だがそこはどう見ても鍛治屋のようではなく、普通の一軒屋だった。
「ここぼろくない?」
「俺もそう思ったけど、本人の前で絶対言うなよ」
俺はつい言ってしまいそうなリリアに釘を刺しておく。
俺はドアをノックすると、ドワーフのような髭を生やした三十代の男性が出てきた。
「あの剣を作って」
「帰れ」
俺が最後まで言う前にその人はドアを閉めた。
......まさかここまで拒否られるとは思わなかった。
どうするか。俺の考えでは拒否られるが粘って最終的には作ってもらうつもりだったんだが。
「ちょっと先生どいて」
そこでリリアがドアの前に立った。俺は嫌な予感しかない。
「なあリリアお前何をする」
俺が最後まで言う前にリリアはドアを風魔法で吹き飛ばした。
「ちょっと先生が要件があるって言ってるんだから、最後まで聞きなさいよ!」
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