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あの駄目神も相当ハードな世界に送りこんでくれたもんだ。
この本に書かれてるのはどう見てもこの世界で強い奴らの事だろう。まさかこんなにも多いとは思わなかったけどな。
だからといって諦めるつもりは一切ないが。
俺はこれから親父に剣術を教えてもらおうと思う。剣術といってもこの世界には流派というのが無いらしい。
勇者が自ら色んな人に教えた剣術などはあるらしいが。それ以外は我流だ。
これは本当に大変そうだな。そんなことを思いながら庭で剣を振っている親父のもとに向かう。
親父は俺がいることに気づき、
「お?レイか。どうした?お父さんのかっこいい剣術でも見に来たか?」
とふざけた感じで聞いてきた。
「うん。みにきたんだ。それとけんじゅつをおしえてほしい」
俺がそう言うと親父は少し真剣な顔で、
「レイも剣術を習いたがる年頃か。ただ、なんで剣術を習おうと思ったんだ?」
こういう時の対処法は分かっている。
「ぼくもおとうさんみたいにかっこいいけんしになりたいから」
自分でも100点をあげれる回答だと思う。
「おおー。そうか。いいぞ。教えてやる。そのかわり途中できついから辞めるなんてのは駄目だからな」
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