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何故かは分からないけどこれのおかげだろうか。力が溢れてくる。
地龍が攻めてくる前に私は唱える。
「眠れる者たち、今こそ復活し、踊れ、いでよ死者達よ、我に力を」
私がそう唱えると、地面から色んな人が出てきた。
「なんだ!?これは!」
そこには死者である、スケルトン、グール、タキシムがいる。
スケルトンは骨でありながら盾や剣を持っている者もいる。
グールは何か飢えているようで今にも地龍に襲いかかりそうだ。
タキシムもだ。この地龍に恨みがあるのだろう。剣を握りしめて立っている。
だが、その中で一人だけ違うものがいる。
何故か私はその正体が分かる。
リッチーだ。
リッチーはアンデットの王ともいわれていう存在だ。そのリッチーが私の方を向き、膝を折り私に忠誠を誓うような姿勢を取る。
「私達に命令を」
「私の言う通りにしてくれるのね?」
リッチーはそれに頷いた。ならば命令は一つだ。
「全員!あの地龍を撃ち滅ぼせ!」
「ギャガギャガギャガ」
死者達はその言葉に反応して吠えて、地龍目掛け襲い掛かる。
「どうして死者共が!」
そう言いながら地龍は襲い掛かるスケルトン達を尻尾で吹き飛ばす。だがそれは無駄だ。
スケルトンは何度やられても立ち上がり襲い掛かっている。
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