第六十七話 リリア覚醒

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 だが、これにもデメリットがある。  魔力がこの死者達を出している間ずっと減り続ける。  なのでこちらの魔力が切れたら地龍の勝ち。魔力が切れる前に私が倒せば私の勝ちだ。  だけど、今のままじゃ勝てない。  グールが地龍の体を食い殺そうとしているが鱗が硬すぎて意味がない。  タキシムは地龍の懐に潜って攻撃をするがやはり硬すぎて効かない。  このままじゃじり貧だ。  やはりドラゴンの弱点逆鱗を探さなければならない。  私はずっとそれを探しているが見当たらない。  逆鱗は龍の弱点だ。  そこにダメージを与えることが出来たらそれで一気に攻めれるはずだ。  私は横にいるリッチーに聞いた。  「あいつの逆鱗って分かる?」  「すいません。こちらも探していますが見当たりません」  リッチーはそう言って頭を下げる。  やはり見つからない。  どうしよ。このままじゃまだ勝てない。  すると地龍は空に飛んだ。  「鬱陶しい!」  そう言ってスケルトン達目掛けブレスを放つ。  私はこれまでの戦いを振り返っていた所である点を思い出した。  .......あの時だけ不自然だったような。  私はそこで地龍を見た。  .....やっぱり。  見つけた。私はリッチーにお願いした。  「承知しました」     
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