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リッチーはそう言って地龍に魔法を放つ。
「死者が魔法を使うのか!?」
「我はリッチー。死者の王だ。このくらいたやすい」
そう言って龍級魔法を放ち地龍を地面に落そうとする。
だが地龍はそれをさせまいと避ける。
ここまでは成功だ。
私はリッチーに地龍を落としてくれと言ったんじゃない。
地龍が私の方を向かないように誘導してくれと頼んだ。
私はその間治癒魔法をかけ続け何とか腕の骨を治す事が出来た。それからスケルトンに剣を貰い足に風魔法を使い、宙に浮く。
これで後は逆鱗をこの剣で刺せばいい。
私はなるべく音を立てないように風魔法で背後に回った。
「分かっておるわ!」
そう言って地龍は私を尻尾で振り倒すとしてこちらを振り向いた。
作戦成功だ。
私は瞬時に方向転換して地龍の下に潜り込んだ。
「これで終わりよ!」
私は逆鱗である顎の下を剣で刺した。
「ギャガーーーーーーーーーーー!」
地龍は悲鳴をあげて下に落ちて行った。
私はスケルトン達に助けてもらった。
もう魔力は殆ど残されていない。
スケルトン達やリッチーも姿を消してしまった。
私は龍化を解いて地面に転がっている地龍を見る。
「.....何故、我の逆鱗が分かった?」
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