第六十七話 リリア覚醒

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 リッチーはそう言って地龍に魔法を放つ。  「死者が魔法を使うのか!?」  「我はリッチー。死者の王だ。このくらいたやすい」  そう言って龍級魔法を放ち地龍を地面に落そうとする。  だが地龍はそれをさせまいと避ける。  ここまでは成功だ。  私はリッチーに地龍を落としてくれと言ったんじゃない。  地龍が私の方を向かないように誘導してくれと頼んだ。  私はその間治癒魔法をかけ続け何とか腕の骨を治す事が出来た。それからスケルトンに剣を貰い足に風魔法を使い、宙に浮く。  これで後は逆鱗をこの剣で刺せばいい。  私はなるべく音を立てないように風魔法で背後に回った。  「分かっておるわ!」  そう言って地龍は私を尻尾で振り倒すとしてこちらを振り向いた。  作戦成功だ。  私は瞬時に方向転換して地龍の下に潜り込んだ。  「これで終わりよ!」  私は逆鱗である顎の下を剣で刺した。  「ギャガーーーーーーーーーーー!」  地龍は悲鳴をあげて下に落ちて行った。  私はスケルトン達に助けてもらった。  もう魔力は殆ど残されていない。  スケルトン達やリッチーも姿を消してしまった。  私は龍化を解いて地面に転がっている地龍を見る。  「.....何故、我の逆鱗が分かった?」     
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