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混合魔法火と風の同時攻撃によって相手はこれでは守り切れない筈だ。
水龍は急いで龍化し、その場を逃げた。
そしてすぐに龍化を解いた水龍だったが、その体には私の攻撃によって火傷や風の刃による切り傷がある。
「中々やるな」
「まだ龍化する必要はないか?」
「まだないな」
舐めてる。だがこれで仕留めきれなかったのもいたいな。
水龍はまたしてもこちらに攻めるのかと思ったら、水の超級を放ってきた。
すぐに土魔法の上級で壁を作り防ぐ。
そして解除すると水龍は龍化していた。
......やばい。
私はそう思ってすぐに退避しようとした。
「終わりだ」
そう言った水龍は水の砲弾のようなブレスを何発も放ってきた。
「くっ!」
私はそれを腹に一撃食らった。
あばらが何本か折れたな。
「よく死ななかったな」
危なかった。
母に言われた通り服の下に土魔法の上級をつけていなかったらやられていたな。
だが、今の一撃で土魔法も崩れた。
「逃げた方がいいよ」
そんな声が頭の中に流れてくる。
これは本当に何なんだ。
闘技場の予選が終わってからずっとこのような声が聞こえてくる。
だけど私の声は聞こえないのか毎回返事は返ってこない。
「次で終わらせる」
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