第六十八話 セシリアVS海龍オウリュウ

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 水龍は龍化したままそう言う。水龍は青いドラゴンに頭に角を生やしている。  「ドラゴンに角とは珍しいな」  私は何とか時間を稼いで治癒魔法を自分にかける。  「これは俺だけだ」  そう言って私にブレスをかけようとした。  時間稼ぎとやはりばれているか。  私は今度は避ける為に風魔法を足にかけ空に飛ぶ。  「ほう。珍しい魔法だな。だが無駄だ」  何が無駄なのかはすぐに分かった。  「上!」  そんな声が聞こえて上を見ると私は何が無駄なのか分かった。  水龍は空に水の超級を仕掛けておいたのだ。  「良く気付いたな。わざわざ上に上がってくれて助かった」  そう言って水の超級を私に振りかざした。  下からは水龍のブレスで挟み撃ちだ。  死ぬ。私はそう思って目を瞑った。  だが、私の意識はあった。どういうことかと自分の周りを見ると、周りには風の防御壁のようなものがあった。  「だから逃げた方がいいって言ったじゃない」  私の前に小人のような奴が現れて言った。  「お前はあの時から聞こえてた声の奴か?」  私がそう言うと小人は頷いた。  「あなたの戦いに興味を持ってね。ずっと見てたらちょっとだけ話しかけてみたの。本当は見ているだけの傍観者でいるつもりだったんだけどね。つい助けっちゃた」  「取り敢えず助かった」     
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