第六十九話 精霊シルフの力

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 だが、私はそれを何とか躱した。だが、  「終わりだ!」  セイリュウは一歩下がり、ブレスを放った。  ここだ!  私はそのブレスに突っ込む。  すると私の思ってた通り、シルフが先程のように周壁を出してくれた。  「なんだと!?」  その動揺している間にも私は更に風魔法を足にかけ、スピードを上げる。  セイリュウはブレスを止め空に飛ぼうとする。  「それも予想通りだ」  私は空に飛ぼうとするセイリュウよりも先に上空に上がった。  私は風の超級を手に貯めていた。それで角を破壊した。  「がああああああああああ」  セイリュウはそう言って飛ぼうとした身体は地面に崩れ落ち、龍化が解けていた。  「......何故飛ぶと分かった」  セイリュウは地面に倒れながら私に聞いてきた。  「私がドラゴンならそうすると思ったからだ」  私は戦い始めてから、こいつとは戦い方が少し似ていた気がした。  本当ならシルフの壁はブレスを全て防ぐまでは出来なかったと思う。  だけど、効かないと分かったらこいつは空を飛ぶ。そんな気がしたのだ。  「だが、分からない点がある。何故エルフであるお前が人族の味方をする!お前達も人族に同胞を何人もやられただろう!」  「私も確かに同胞を殺した奴らは憎い」     
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