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そんな呟きを残して会場を出ようとした所で立ち止まった。
「この周りにはもうドラゴンいないから全員逃げれるから逃げてこい!」
「なに?」
天龍が少し驚いた表情でエルフの女性を見るがそこにはもういなかった。
そして門番のように立っていた龍人が倒れていた。
会場にいる人は急いで逃げた。
「人族は皆殺しと言った筈だ」
そう言って天龍は会場の方に行く。
「俺がいる事忘れるなよ」
俺は風魔法を足に放ち、天龍を妨害する。
天龍は舌打ちしながら会場に戻った。
今この闘技場にいるのは俺と天龍、タマとミラさんだけになった。
ミラさんが何故かずっと呆けているんだが。
「ミラさん!」
俺がそう言うと、ミラさんは意識を取り戻したかのようにハッとなっていた。
「.......何でしょうか?」
「一つお願いがあるんですけどいいですかね?」
そこでミラさんは意識を切り替えて立ち上がった。
「何ですか?」
「タマの力を使ってエルフの人が手助けに行ってない方に手助けに行ってくれませんか?」
「けどあなたはどうするんですか?この人強そうですよ。二人でやった方がいいんじゃないですか?」
タマも遠くから頷いているようだ。
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