571人が本棚に入れています
本棚に追加
「俺の魔法は一人の方が使いやすいのが多いんです。だからお願いします」
ミラさんは困ったようにいて、タマの方を向いた。
俺はタマに目線でお願いした。
するとタマは分かったのか、ため息をついてミラさんの所に行った。
「ミラ、行くニャ」
「分かりました」
そう言って、タマとミラさんもどこかに行った。
これで二人きりになった。
「解せんな。なぜおまえはここで二人で戦わなかった?」
「そりゃあ、お前がどれだけの力があるか分からないだろ。ここで時間をかけて、あいつらが死んだらそれが一番最悪だ」
天龍はその返事に満足したらしい。
「中々賢いな。だがお前が死んだらそこで無駄だがな」
「そうだな。だから勝つ」
こいつの実力は先程の戦闘で分かった。
手加減したら俺が死ぬ。
俺は火を纏い天龍に攻める。
天龍も剣を構え俺に突撃する。
再び剣が重なりあう。
......こいつ。どんな力してるんだよ。一応俺は火魔法を纏ってるんだぞ。
「お前は何故人族でありながらそれほどの力がある?」
天龍も俺が絶えている方が不思議なのかもしれない。
「夢を叶える為これまで頑張ってきたからな」
「夢とは?」
「最強になる為」
すると、天龍はそこで初めて微笑を浮かべた。
最初のコメントを投稿しよう!