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「だが、こんな魔人とのハーフの俺は魔人には嫌われた。だけど龍人の奴らは違った。こんな俺も歓迎して仲間に加えてくれた。だからその仲間がやられたんだ。復讐しなければならない」
確かにこいつの言うことは、合っている所もある。確かにそのやられた奴の仇を取るのは間違ってない。だけど、
「関係ない人達を殺すのは違うだろう」
「人族がやったんだ。人族は皆殺しだ」
天龍は意見を変える気はないらしい。俺も意見を変える気はない。
だからあいつも本気を出しているんだ。
俺も出すとしよう。
「雷纏い」
俺がそう唱えると、身体に雷を纏う。
「.......なんその姿は」
俺の姿は雷魔法を纏い、白く輝いているだろう。それは以前見た為分かる。
「俺も本気を出したんだ。すぐに終わらせるぞ」
この纏いはそう長くは持たない。
「ああ。俺も手短めに終わらせるつもりだ」
今、天龍との本当の勝負が始まる。
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