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だからこそ、あいつが俺のスピードに慣れる前に決着を着けなければならない。
俺は更にスピードを上げる。
そして天龍の腕を相当深く斬る事は出来た。
俺はそれを見て一度退くか迷ったが退いた。
なんせ俺の腹から少しだけ血が出ている。
あのスピードについて反撃までしたのかよ。
「次で終わらせる」
天龍はブレスを放つ準備をする。
俺はもうこれに対応して反撃するしかない。
だが今の俺に出来るのか?そんな疑問が浮かんでくる。
「レイ......負けたら.....許さんからな」
俺はその声が聞こえる方を見ると、セシリアさんがミラさんに肩を貸してもらいながらフラフラしながら来ていた。
そこにリリアを担いだ、エルフの人も来た。
「まさか!やられたのか!」
天龍は驚愕の表情をしている。
俺も驚きすぎて言葉が出ない。信じてはいたが本当に勝てるとはそこまで思っていなかった。
......あいつら。頑張ったんだな。
俺は自然とその姿に元気が貰えた。
そうだよな。俺に追いつく為に頑張ってきたリリア達の為に俺も頑張るんだ。
「セシリアさん。俺は負けません」
俺はそう言って、天龍を改めてみる。
「これで終わらせるから覚悟しろ」
「俺もこれで終わらせる」
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