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「すまないが俺は復讐はしないと決めたんだ。もし俺の最強の道にそいつが出てくるなら俺が必ず倒す。それだけだ」
俺はあれから親父達の復讐の為に魔王を倒す事はやめた。そんな事を親父達が望んでいるじゃない。親父達は幸せに生きろと言った。決して俺達の為に復讐をしてくれなんて言わない。
だからこそ決めてる。魔王が俺が幸せに生きることを邪魔するなら倒すと。俺の幸せは最強になることだし、いずれ戦うだろうが。
「......そうか。ならお前が倒してくれることを願っている」
そう言って、天龍は倒れた。
それと同時に俺も糸が切れたように倒れてしまったのだった。
その光景を一匹のコウモリのような魔物が見ていたことは誰も気付かなかった。
~■■■■視点~
「まさか殆ど狩れずにやられるとは、龍人もこの程度か。だがあれには役に立つはずだ」
そうして翼を広げた。
「何処に行くんだ?」
「ちょっと用事を済ませてくる」
そう言って、一人の男が動き出した。
~オリド視点~
まさか、リリアに力を殆ど持っていかれるとは思わんかった。
私の血を受け継いでいたから力を貸せるとは思ったが成功して良かった。これでわしはもう見届ける事しか出来ない。
「これからが本番じゃレイ君。君の力でこの世界の運命が決まるぞ。だからこそ君に任せる」
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