第七十二話 面会

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 「いるニャ。今から来ると思うニャ」  やっぱりいるんだよな。もう最後は土下座で許してもらうしかない。  俺は正座で待っているとセシリアさんのお母さんが来た。だがその姿には見覚えがあった。  ......あれってもしかしてあの闘技場にいた?  「あの。もしかして闘技場にいたエルフですか?」  「そうだよ。セシリアの母のミレイヤだよ」  やっぱりそうなのか。そういえば誰かに似ているとは思ったが、よく見たらセシリアにそっくりだ。  「それであんたがセシリアの彼氏だね?」  「はい!」  これは絶対に反対されるパターンだ。  「あんた彼女は今全員で何人いるだ?」  ......ん?俺にいる前提じゃないか。確かにいるんだけども。  「......全員で四人です」  すると何故かミレイヤさんは笑った。  リリアとセシリアは悲しい顔をした、そうだ。これが普通の反応だ。何で笑うんだ?  「ほれ。あんた達金を出しな」  「......え?」    するとリリアとセシリアはお金を出した。どういうことだ?俺がそう思っていると、リリアがその反応でわかったのか説明してくれた。  「先生が何人彼女が増えたか皆で賭けてたの。ちなみに私が三人でセシリアが0よ」     
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