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「いるニャ。今から来ると思うニャ」
やっぱりいるんだよな。もう最後は土下座で許してもらうしかない。
俺は正座で待っているとセシリアさんのお母さんが来た。だがその姿には見覚えがあった。
......あれってもしかしてあの闘技場にいた?
「あの。もしかして闘技場にいたエルフですか?」
「そうだよ。セシリアの母のミレイヤだよ」
やっぱりそうなのか。そういえば誰かに似ているとは思ったが、よく見たらセシリアにそっくりだ。
「それであんたがセシリアの彼氏だね?」
「はい!」
これは絶対に反対されるパターンだ。
「あんた彼女は今全員で何人いるだ?」
......ん?俺にいる前提じゃないか。確かにいるんだけども。
「......全員で四人です」
すると何故かミレイヤさんは笑った。
リリアとセシリアは悲しい顔をした、そうだ。これが普通の反応だ。何で笑うんだ?
「ほれ。あんた達金を出しな」
「......え?」
するとリリアとセシリアはお金を出した。どういうことだ?俺がそう思っていると、リリアがその反応でわかったのか説明してくれた。
「先生が何人彼女が増えたか皆で賭けてたの。ちなみに私が三人でセシリアが0よ」
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