2.歪んだ影

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   今は穏やかに眠っている。 (これを使わずに済んでほしい)  花から、医師が渡してくれたという痛み止めと安定剤を受け取った。酒が抜けて不安定なら飲ませた方がいいと。  池沢と野瀬、三途川が来た。 「どうですか?」 「眠っているよ。今日はこのまま起きないだろうとは思うんだが」 「そうだといいです。俺も調子に乗って飲ませちゃいましたから。可哀想なことしてしまった」  野瀬も後悔していた。 「田中チーム、どうなるんですか?」 「まだ何も決まってないよ。それは来週の話だ。それより池沢、もう田中チームじゃないぞ」 「すんなり出て来ちゃうんですよ。そうかと言って、口が裂けても相田チームとは呼びたくない。連中が可哀想ですからね」 「じゃ、私たち帰ります。何かあったらいつでも連絡してくださいね。ジェロームのこと、よろしくお願いします」 「気をつけて帰れ。お前も一応女だ」 「課長、セクハラで査問会開いてもらいましょうか?」 「分かった! お前の勝ちだ。二人ともウチのクィーンをお送りしてくれ」 「了解、ボス。女王様には適当に媚び売っときます」  急に静かになる。明かりを小さくして蓮はソファに横になった。 眠れるだろうか そう思いつつ、いつの間にか眠っていた。   
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