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「へぇ~なかなかいい感じやん?」
手に取りながら感触を確かめる。
日本の瓦と、あんまり変わりないなぁー
久々やから、ワクワクするなぁ~♪
「かおる様・・・」
「龍月殿・・・どうしましょう・・・?」
うちが心配なのか、龍月と伯龍が側に来る。
それとは別に、変わら割のセッティングをしていた召使っぽい男が言った。
「あの~、ご用意が・・・」
「出来たか?」
見れば、瓦が10枚ほど重なっていた。
「うーん、これがうちの割る分かぁ~」
「はい。強さを見せると申されるなら、これぐらいは・・・」
うちのぼやきに、司馬高がどこか嬉しそうに言う。
目だけで見れば、司馬高をはじめとしたほとんどの家臣が、ニヤニヤしながらうちを見ていた。
「全員、いい加減になさい!」
それで、呆然としていた龍月がきつい声を出した。
「司馬高殿、みな様!!あなた方の態度は、家臣たる態度ではない!!」
(大丈夫や、龍月。うちもそう思ってるから。)
心の中でうなずけば、ムカつく顔で司馬高達は言う。
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