第1話 無許可で召喚しといて、なんでやねん!?

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「な・・・・なんやの!?なんなん!?」 もがいてもがいて、ガバッと上体を起こしながらツッコむ。 「うわあああああ!?」 それに悲鳴で返された。 「え!?」 (な、なに!?だれや!?) 顔を上げれば、視界を花弁が舞う。 目の前には、人が立っとった。 三国志に出てくるような中華風の服を着とる。 まぁまぁ派手やけど、問題なのは服装やない。 「か、顔が!?」 (そっくりやん!?) そいつの顔が、うちとおんなじだったんよ。 そっくりやなんてものやない。 瓜二つの双子かと思うぐらい似てた。 (って、誰が双子やねん!?) 「な・・・なんなのこれ!?ドッペルゲンガーか!?」 あり得る可能性を口にして後ずさる。 「あ!待ってくれ!逃げないで!」 後退するうちを見て、そいつが手を伸ばした時やった。 「我が君!!」 甲高い声と、パタパタいう足音が響く。 「ご主君!」 「皇太子様!!」 その後に続く低い声と、金属がこすれ合う音がする。 聞くより早く見れば、うちのそっくりさんの後ろに階段があった。 そこから3つの影が飛び出してきた。
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