第1話 無許可で召喚しといて、なんでやねん!?

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うちの名前は立花かおる。 ピチピチの16歳、高校1年生にして、バリバリの関西人や。 趣味は多才で、いろいろしてる。 家族は、元気なおとんと陽気なおかん。 そして、性格も見た目も男前な5人の兄ちゃんがおる、末っ子長女や。 末っ子やからって、甘やかされて育っとるほど、甘ちゃんでもない。 かと言って、愛情に飢えてるわけでもなく、むしろ、120%の愛を両親と兄弟から注いでもらって、ここまで大きくなった。 上にアニキが5人もいるせいか、空手、剣道、柔道、ムエタイ、合気道と・・・我ながら、大の大人でも返り討ちに出来るぐらい強いと思う。 ぶっちゃけ、毎年、痴漢やら変質者やら捕まえとるさかいな。 せやからって、男勝りってわけでもないで? おかんから、料理洗濯掃除は叩きこまれ、いつでも嫁入りできるぐらいや! え?嫁のアテはあるかって? 大きなお世話や! さらに言えば~ 「ああ・・・・!!嘘!嘘!嘘でしょう・・・神様!?」 「なんてことじゃ・・・」 「うーん・・・残念と言えば、残念ですね・・・」 「交換できないでしょうか?」 「大ハズレですよ、これ!!」 「それはうちのことかお前らぁぁぁ!!?」 目の前で、中国風の衣装を着た老若男女が、うちを見ながらがっかりしとる。 「何やお前ら!!勝手に人を召喚しといて、なにがっかりしてんねん!?」 そうなんよ。 話すとなごうなるけど、話さにゃ、みんなわからへんよな? ホンマ、突然なんやけど、うち、異世界に召喚されてしもうみたいなんや・・・。 うちはなにも、特別なことはしてへんで? いつも通りに朝起きて、顔洗って着替えて、ご飯食べて、おかんに向かって「いってきまーす!」言うただけや。 「いってきまぁーす!」 毎日の恒例行事、家族みんなにわかるように叫んだ瞬間、足元がグニャっとしたんよ。 「え?」 今、地面がゆがまへんかった? 反射的に下を見たら、真っ暗やねん。 「は?」 驚く間もなく、身体は落下!! 「ああああああ――――――――!?」 垂直に落ちたのは覚えとる。 だって、スカートがバンザイとしとったからな・・・。 そしてうちは・・・・ ドスン!! 「いったーい!!」 尻から落ちた。 思いっきり、打ち付ける。 同時に、体が埋もれるのもわかった。 〔★主人公への不意打ち、でん部にダメージを受けた★〕
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