第3話 なんとかなるわ、身替わりデビュー!!

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「前日の議会では、ご気分がすぐれぬと言って退場されましたが、それはわたくしたちの前だから許されること。他国の皇族の集まりで、そのようなことをされたは、和国の面目に関わりますぞ。」 「控えんか、司馬高!」 龍月に変わり、爺さんが声を荒げる。 「そのことは問題ない。いらぬ心配じゃ。」 「またですか、宰相?」 「なんじゃと?」 「いつもそうではありませんか!?我らが皇太子様に意見を求めれば、あなたが止める!これでは、誰がこの国の指導者かわかりませんぞ?」 「貴様・・・!」 勝ち誇ったように言う姿にムカつく。 「それだから、他国から病弱な王と言われるのですぞ!!」 確かに、薫は体が弱い。 だからこそ、他国から侵略を受けないように何とかしようと考えていた。 「我が君を前に、無礼ではないか、司馬高殿?」 「皇太子殿下は、どうお考えですか!?」 目を細める龍月を無視して、司馬高というやつがうちを見る。 「皇太子殿下、みな、あなた様のお体を気遣っておるのです!あなた様は、世間を知らな過ぎます!民のことをもうならば、力あるものに頼られるのも1つの方法。恥じることはありません!」 親切ぶって言ってるけど、その言葉は上っ面だけ。 (それを弱い弱い弱いってなぁ~・・・!!) 「弱きことを認められるのも、王者たる者の務めではございませんか!?」 「―――――――じゃかぁしい!!だれがヘタレじゃ、ボケっ!!」 巻き舌で言い放つ。 「ひっ!?」それでうちにグダグダ言っていた司馬高が黙る。 外野もピタリと静かになる。 約束はしてた。 我慢もしてた。 (しゃべったら、あかん言われとったが・・・) 「ごめん、限界や。」 事情を知る4人に向けて先に謝る。 その後で、この場の全員に聞こえる声で叫んだ。
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