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「我が君、お怪我は!?」
そう言いながら、そいつに抱き付いたのは、髪に花をつけた可愛い子。
メチャ可愛くて、うちの学校の八木さんより美人やと思う。
手にはようわからんもんを持っとったが、服装がそっくりさんと似とる。
少し、地味やけど。
「なに者だ!?」
「どうやって、この宮殿へ忍び込んだ!?」
そんな2人をかばうように、鎧を着た男が2人前に出てくる。
こちらもチャイナ的な衣装なんやけど、見た目がすごい!
どちらも8等身はあるんやないかってぐらい背が高くて、体がキュっと引き締まった細マッチョ。
1人は髪をポニーテールにして、バレッタみたいなので留めとる。
もう一人は肩まで髪をたらしとるけど、頭にお団子作って、綺麗なかんざし(?)でおさえとった。
パッと見でも理解できる。
(どっちも、ごっつう、ええ男!!)
けど、見下げてくるのはやめて!
悪い気はせんけど、危ない自分に目覚めそうやから♪
そんな思いで見上げれば、イケメン達は、うちを見るなり目を見開く。
「なんとこれは・・・・!?」
「・・・・そっくりですね・・・・。」
鋭くしていた眼をゆるめながらささやきあう。
彼らの声に反応した女の子が、こちらをのぞき込む。
そして「あ!?」と叫び、袖で口元を隠してしまった。
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