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「なにをおっしゃる、左将軍。我らは、ご命令されたので用意しただけです。」
「司馬高殿の言う通りです。出来ると申 されたのは、皇太子様の方ですぞ。」
「こちらを非難するのは筋違い。」
「だからと言って、この枚数は嫌がらせではないか。」
「ええよ、龍月。」
「かおる様!?」
龍月の立場が悪くなるのは良くないので言った。
「そんなん、口にせんでもわかってるわ。」
相手にするのも、馬鹿馬鹿しいので止める。
次の行動に出る。
「よいしょ!」
ゴトゴト!
「「「「「え!?」」」」」
うちの失敗を期待する奴らの前で、瓦を追加する。
「かおる様!?」
「ふ、増やすのですか!?」
「当たり前や!」
(うちの力なら、もっとたくさん割れるはずやもん!)
〔★かおるは自分でハードルを上げた★〕
驚く龍月と司馬高に、喧嘩を吹っ掛けた男の方を見ながら言った。
「たく・・・司馬高、お前らなぁ~」
ポキポキと拳を鳴らす。
そして、すーはーと深呼吸をしてから、利き手を振り下ろした。
「――――――――――――――――――つまらんことすなぁぁぁあ!!」
バーン!!
ガチャガチャガチャ!
メキメキ!
「「「「「ひいい!?」」」」」
「チッ!もう2、3枚乗せてもよかったか・・・!?」
渾身の一撃は、瓦だけでなく、床まで突き抜けた。
〔★会心の一撃、瓦以外も破壊された★〕
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