213人が本棚に入れています
本棚に追加
/266ページ
「ゆ、床ごと瓦を叩き割った!?」
「うそだろう!?あの病弱な若様が!?」
「司馬高や思ってカチ割ったった!」
首をかたむけながら言えば、名指しした相手がビクッと身体を震わせる。
木造の床をぶち抜いた利き手を引き上げ、薫を馬鹿にした男の側まで寄りながらささやく。
「・・・コラ。善弼はおのれが考えてるような小物ちゃうで?」
「あ・・・いえ、私は~」
「龍月のこともコケにしてくれたな?表に出るか・・・?―――――――――ああん!?」
「―――――――――ぐぇえええ!?」
怒りに任せ、胸倉掴んで持ち上げる。
5人の兄ちゃんに鍛えられこともあり、これぐらいの肥満体、片手で持ち上げるのは簡単や。
「わー!?皇太子殿下!?」
「お、落ち着いて下さい!」
「暴力は、よくなー!」
「じゃかぁしいわっ!!」
それで周りがどよめいたがどうでもいい。
怒鳴りつけて黙らせる。
司馬高が目を見開いて足をばたつかせるが、そんなの関係ねぇ・・・!
「ひっ!お、お許しを!誤解です!私は、皇太子殿下のためを思って~」
「ほな、覚えとき。和国のことは皇太子である余が収める。お前も和国の家臣なら、よその国に浮気せんと、一途に主人に仕えんか!?」
「す・・・すみません・・・!」
「ほかのもんもや!」
釘を刺す意味でドヤした。
「よその国に任せよういうなら、いてこますぞ・・・!?」
司馬高を床に叩きつけながら告げる。
「「「「「「「ぎょ、御意っ・・・・!!」」」」」」」
それで目を白黒させつつも首を縦に振る家臣達。
(あーよかった!話せばわかるやないのぉー♪)
これで、問題1つが解決やな♪
〔★かおるは腕力で解決した★〕
最初のコメントを投稿しよう!