第1話 無許可で召喚しといて、なんでやねん!?

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「みなさーん、待って下さいよ!」 「なんなのじゃ・・・!?」 そんな彼らの後ろから、また声がする。 イケメン達が来た方から、追加でもう2人、登ってきた。 「えっ!?せ、先生!あの人は~!?」 「ま、間違いない!若様と同じじゃが・・・・!?」 鎧のイケメン2人よりも少し若い兄ちゃんと、かなり年上のおじいちゃんが肩で息をしながら登り切った。 そのまま近づいてきて、やはり同じようにうちを見て固まってる。 「な・・・・なんやねん、あんたら・・・?」 わけがわからず、聞き返せば、そいつが動いた。 「ようこそ、我が『分身(ぶんしん)』殿!」 軽い風を感じ、目の前に誰かが座る。 それがうちのそっくりさんやとわかった時、手をにぎられていた。 「待っていた!本当に来てくれたのだな!?」 「へ?」 息がかかるほど近い距離で言われる。 間近で見れば見るほど、鏡を見ているみたいに錯覚する。 見慣れない服装をしているので、他人だと思えるぐらい。 「なんやのこれ・・・夢でも見てるんか・・・?」 「余も同じじゃ!」 うちのつぶやきに、そっくりさんが嬉しそうに笑う。 「そなたを見るまで、半信半疑だった!しかし、『伝説』は本当だったじゃな・・・!?」 「伝説?」 「そうじゃ!みなも、見たであろう!?花舞う魔法陣の中から、分身殿が出てきたのを!?」 「・・・ええ・・・確かにこの目で・・・」 「見ましたが・・・」 イケメンらの方へ振り返りながら、わけのわからないことを供述するそっくりさん。 話ぶりからして、こいつら全員が仲間らしいことはわかった。 わかったけど・・・ 「これで余は救われた!礼を言うぞ!」 「いや、うち、なにもしてへんけど?」 うちへと向きなおりながら言うので、速攻でツッコんだ。
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