第1話 無許可で召喚しといて、なんでやねん!?

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(なんやろう?) なぜか、一点を見つめて固まってる。 見てる場所が場所なので、一言文句を言った。 「どこみてるんや、スケベ。」 花びらまみれの胸を、両手で隠しながら注意する。 そんなに強く言ったつもりはない。 それなのに、相手は肩を震わせ始めた。 「そ・・・・そそそそそそ、そなた!え?ま、まさ、まさか・・・!?え・・・!?」 うちの顔と胸を交互に見る。 「え!?な・・・なに・・・?」 こわごわ聞けば、うちの手をにぎったままの奴が叫んだ。 「お・・・・おおおおおお、おなご、なのか!?」 「はあ?」 うちと同じ顔で、きょどりながら言う。 「そ、そなたは!?女だったのか!?」 「は?そ、そーやけど?」 「「「「「女!?」」」」」 その声に反応して、他の全員が目を見開く。 堂々と、人の胸を見つめてくる。 いや、ニラむっちゅー表現でもええか・・・ 「な、なによ!?・・・男にでも見えんかい?」 失礼なリアクションにムカつきながらも、花びらを払いのけた胸元を突き出す。
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