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…姉妹の絆…
その頃、ヒミカは神殿で一人祈りを捧げていた。
考えなければならないことは山積みだけど神殿で祈りを捧げ気持ちを清やかにすれば何か良い考えが浮かぶかも?キズを無事にカオス王子の所に行かせないと…カウエルは、もうすぐ怨霊討伐から戻るかしら…別れを告げると決めても彼のことが気になって仕方ない…心にぽっかりと穴が空いたような気持ちを押し隠しながら耐えるしかない
「ヒミカ様!ヒミカ様!大変です」
急な女官の大声に驚きながらもヒミカは振り向いた
祈りを捧げている間は誰も神殿には入らない、それが暗黙の了解であったのにこの慌て方は普通でなかった
「どうしたの?ここは神殿ですよ。静かにしなさい。新米の女官でもしないのにベテランの貴方が珍しい…どうしたの?」
ヒミカはできるだけ平常心を保ち話しかけた
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