戸惑いの夏

煩悶

　一度、夏バテからの栄養失調で倒れてから、夏になるとそうめんを送ってくるのも慣例になった。もういい、と断ったが、勝谷は、心配だから好きなようにさせろと言ってきかない。
　一生俺の面倒をみるつもりか？　と、突き放したこともある。
　勝谷はその問いには、答えなかった。