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『戸惑いの夏』は5月も終わり頃に書き始めたお話です。
以前書いていた話が『夏の庭』でタイトルおもいっきり夏だったのに、書いている期間は秋・冬・春で夏にならずに完結。実際の季節とは一度もリンクしませんでした。
無計画だったな……(←大概いつもコレ)
皆さんが季節感あふれるお話をUPしているのに、私は一人こたつで震えながら
「真夏! ひまわり! 目に青葉! しめは七夕!」を書くという虚しさ。
次こそきちんと季節に乗っかった話を書こうとリベンジを決意したのです。
それがこの『戸惑いの夏』でした。
タイトル付けは最も苦手であり、それがゆえに適当。
三角関係だからたぶん戸惑うよね、という大雑把な推測のもとに決定した訳ですが、
このタイトル、
(そんな適当な事をするなら思い知らせたるわ)
とばかりに作者にはねかえり、書き進むにつれ散々私を戸惑わせました。
そもそも概要に
「むっつり美形×病弱ツンデレ+1。密かなる三角関係」
としたのに、全然密かじゃない。密かだったのではほんのはじめの一瞬で終了。
作品説明も「好きな人がいる人をそっと好きでいる恋愛」と、気取ってみたけど、柱の影から眺めているような事もなく、さあ奪おうか、から始まっている。
しかしそれでも途中まではよかった。
「BL」タグに「センシティブ」タグまでつけて頂いて、
(よしよし昼メロみたいになってきたけど一応、恋愛モノっぽいじゃん!)と、
上機嫌でいましたが、ふと我に返ったのです(そう、これが戸惑いタイムの訪れ)
なぜならこの話のベースはわりかしサスペンス。装置がどうの、組織がどうの、じいさんがどうの、というシーンが中盤からてんこ盛りになる。
(ごめん、これぶっちゃけ中味はスパイ大作戦……)
胸が痛む。
素敵な三角関係を期待した方、ごめん。
ひっそりむっつりの焦れ焦れした恋愛をお望みだった方、すまない。
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