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―――――― 「――っ、ははっ」 悠斗は、屋上の壁にずるずるとへたり込んだ。 その口元は弧を描いているはずなのに、右腕によって隠されている目元は暗い闇を映し出している。 ――大切な、たった1人の女の子。 瞼の裏に遥香の笑顔を思い浮かべながら、悠斗は小さく呟いた。 ――嘘つきで、ごめんね。大好きだよ。
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