11人が本棚に入れています
本棚に追加
/11ページ
「一番後ろの列の右から二番目を見てくれ」
「あ!この人ですよ先生!」
と僕が言う。先輩たちは「可愛い!」とか「清楚だな」とか盛り上がっている中、先生は泣きそうな顔をして言った。
「間違いないんだな?……彼女は四年前、俺が受け持っていたクラスの生徒だ。本が好きな生徒だったな。しかし彼女は……病気で亡くなっている……」
「先生、冗談キツイですよ……」
「……冗談でこんな話はしない」
先輩たちも静かになってしまった。
気付くと僕は先生の腕を引っ張り、あの場所へと走った。
最初のコメントを投稿しよう!