女子生徒

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「一番後ろの列の右から二番目を見てくれ」 「あ!この人ですよ先生!」 と僕が言う。先輩たちは「可愛い!」とか「清楚だな」とか盛り上がっている中、先生は泣きそうな顔をして言った。 「間違いないんだな?……彼女は四年前、俺が受け持っていたクラスの生徒だ。本が好きな生徒だったな。しかし彼女は……病気で亡くなっている……」 「先生、冗談キツイですよ……」 「……冗談でこんな話はしない」 先輩たちも静かになってしまった。 気付くと僕は先生の腕を引っ張り、あの場所へと走った。
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