僕の扉が開いた

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僕は内心ドキッとした。 バレてたのかなっていうこともあったけど、 それ以上にセイの前で何て返したらいいかわからなかった。 「・・確かにコーちゃんゲイっぽいよねー」 一瞬言葉に詰まった僕だったが、 それを感じさせないほどすぐにセイがそう言ってきた。 「ほらっ、 やっぱりっ。 大学の友達が言うくらいだから間違いないっ」 「でも、 コーちゃん大学入学してすぐに彼女いたよね?今いないのは知ってるけど」 「あ・・、 うん。 半年くらいで別れたけどね」 「えっ、 倉持彼女いたんか?去年の同窓会の時何も言わなかったじゃんか」 「いや、 言うほどのことでも無いかなーって思ってさ」
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