僕の扉が開いた

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「ん?」 「ギュッってしていい?」 「え・・、 うん」 「イヤ?」 「ううん。 ただ・・、 返事するのも恥ずかしくて・・」 「やっぱコーちゃんかわいいっ」 セイはそう言って僕を抱き締めた。 僕も今度はセイを抱き締め、 二人ただただ抱き締め合った。 僕の胸は彼に届きそうなほど強く大きな音をたてて鼓動していた。 1日過ごしたことで互いに少し汗をかいていたのだが、 セイの匂いは最初会った時よりも強く感じられ、 僕は彼を食べてしまいたいという不思議な欲求と同時にひとつになってしまいたいという感覚になった。 僕は大きく鼻から息を吸うと、 彼を抱き締めていた腕をほどいた。
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