僕の扉が開いた

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僕はセイを駅まで見送りすることもなく普通に別れた。 僕にとってセイは特別な存在だからこそ、 できるだけ普通にいたかった。 おそらく恋愛感情のようなものを抱いているのは間違いなかったけど、 僕にとって初めての存在である彼との関係を壊したくなかったからだろうと思う。 セイが僕のことを悪くは思ってないだろうという感覚はあったものの、 セイは好き嫌いがはっきりしているところがあるから、 僕の態度に違和感を感じているだろうと思った。 でも、 僕は僕らしくいたかった。 セイだからこそ、 偽りの自分でいるのは嫌だった。
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