僕の扉が開いた

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SNSを見ては辺りを見渡して彼らしき人を探す。 すると、 彼らしき人が近づいて来るのが見えた。 彼と目が合って軽く会釈すると彼も会釈を返した。 「コーヘイくん?」 「あ、 はい。 セイちゃん?」 僕らは互いにSNS上でそう呼び合っていた。 僕のアカウント名が「コーヘイ」で、 彼のが「セイちゃん」だった。 「アハ、 めっちゃかわいいっ。 セイちゃん緊張しちゃうじゃんっ」 彼は自分のことを「セイちゃん」と呼ぶようだった。 SNSでもそうなのだがリアルでもそうだとちょっと笑ってしまった。 「とりあえずこんな所じゃなんだし歩きながら話そっか」 「うんっ」
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