僕の扉が開いた

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僕が笑って返すと彼はまた抱きついてきて言った。 「もーっ、 やっぱかわいすぎるぅっ」 すると今度はすぐに離れると自制するように言った。 「ダメダメっ、 ガマンガマンっ。 いつもこれで失敗しちゃうんだからっ」 「失敗?」 「そう、 失敗。 セイね、 頭悪いからすぐ勘違いしちゃうんだよね。 自分が好きな人にされて嬉しいことをするとその人も好きになってくれるんじゃないかって。 でも、 相手が自分のことどう思ってるのかわからないし、 セイみたいなことされるのが嫌な人もいるわけじゃん?だから、 コーちゃんがもし嫌だと思ったことはストレートに嫌って言っていいからね」
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