最後の晩餐

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だが、 余りにも特殊な技術だったことと、 身体に大きな負担がかかってしまい短命の血筋だったこともあり、 大きな繁栄は無く、 氷河時代が終えて暫く経った頃にはその(ほとん)どが絶滅した。 「──そして、 その生き残りが保食殿の奥方であり、 今日の食事は奥方の口から出したものだということなのだな」 「はい、 出来るだけ新鮮なものでお迎えしたいと思い」 「理由はどうあれ、 我々は奥方の(しも)の処理をさせられたということは変わり無い。 おいっ、 わしの剣を持って来い」 月読の家来が剣を持ってくると、 宜都を連れてくるよう命じた。 「月読様待ってくだされ。 妻に悪気はありませぬ。 むしろ、 おもてなしのために命を削ったほどです」
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