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「お父さーん、
ご飯だってー」
三男理空が階段の下から大きな声で呼ぶ。
浩二の部屋は2階にあるのだ。
「はーい、
ありがとー。
降りてきまーす」
飲み過ぎていない自分とショックを受けていない自分とを演じながら、
家族の信頼を失うことだけは避けるのに必死だった。
それも家庭持ちの身でありながらポチャンティのカナちゃんを落とそうと必死になっていることがバレたらと思うと・・。
浩二はすぐにお小遣い用の通帳残高を携帯でチェックした。
492円。
そう、
パチンコ用に千円単位は全部下ろしていたのだ。
「うわー、
神様ー、
んんんー!助けて助けて助けて助けて助けてくださーい!今月1万2000円はちょっと厳しいですぅー。
あーどうしよう」
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