第一章 会社にて

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毎日が光以上に早く過ぎていくような感覚だった。まぁ光以上の速度は物理的には証明されてないはずなのだけれどもありきたりな言葉だが充実していたのだろう。 またこの夏合宿だが最初に「各自10万円貯めること、バイト先がない場合は紹介するので申し出ること。」と言われそれ以外は非公開で当日の朝学校に集合してチャーターしたバスで行くミステリーツアー形式となる。 ちなみに私の同期男子は新宿の高層ビルの窓拭きという本来山岳部などが行うバイトを紹介され1週間で10万円をためたがそれ以来観覧車等の高所を極度に恐れるようになった。先輩女子は夜のバイトをはじめ持ち前の演技力で客をだまし、もとい実働5日間で一〇万円を稼ぎ一ヶ月で●十万円を稼いだという伝説の持ち主もいた。 なにも知らない新入生だった私は先輩達の話に恐れおののきながらそれでも期待たっぷりで合宿を迎えた。
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