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のちに分かることとなった、もう一人の双子の男の子の名前、
どうやら(せい)というらしい。
(ゆう)に(せい)?本名じゃないよね?略しているのかな?
疑問に思ったがそこは敢えて触れなかった。
<人間じゃない>と、彼らも言っていたけれど、それはどう見ても一目瞭然だった。
水色の髪に青色の目、どう見ても自然の産物では無い。
そして決定打が、(ゆう)と名乗った少年の居た場所は鳥居の上なのだ。
鳥居の上に乗っていた。
私と同じ年齢くらいだとすると、10歳から10歳未満になる。
果たしてそんな年齢の少年が神社の高い鳥居に上って飛び降りることが出来るだろうか?
これらの事を見て、私は、彼らが人間ではない、と、直感的に思った。
彼らにとっては誤算だったみたいだが…。
幼い頃から定期的に見る夢……。
夢の中で優しそうで綺麗な女の人が私に向かって、何度も
「……ごめんね…」
と涙ながらに謝る夢。
私はどうしてそんなに泣いているの?どうしてそんなに謝るの?と、
夢の中で問いかけたいのに、こちらからは声を出すことは出来ず、ただ、一方的に、
その女の人の謝罪を見守る夢である。
ごめんねの後に何かを言っているようであるが…、上手く聞き取れない。
もどかしい夢。
その夢から目覚めると、私は自然と涙を流しているのだった…。
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