第3章 大人になる時

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第3章 大人になる時

入社式も済ませ いよいよ社会人となった私 化粧さえあまりしてなかった私が 化粧をすると大人に見えた (空行くぞ) (ハーイ 今行きまーす) 暫くは父と出勤だ… 仕事は大変な事ばかりだ 専門卒と大卒じゃ違うのかな… 倍に仕事しないと 愚痴っても仕方ない 会社でも仲良くなった人も出来たし 経理と言っても雑用ばかりな毎日だった 当たり前だよね 3ヶ月程経つと 小さいけど 任される事もあった 翔梧とはあれ以来 更に新密度を増し もう恋人同士だった 紗菜の気配を感じる事なく 日々過ぎて行った 今度の週末は翔梧とデート 両親にも伝えてある 帰りは電車でだけど 苦にはならなかった (ただいま~) 帰れば母が作ってくれてる夕飯 幸せ者だね 私 いよいよ翔梧とのデート 最近わくわくする きっと私が好き過ぎてるに違いない 翔梧が迎えに来てくれ 車は距離を伸ばし温泉街へと行った (お泊まり?) (うん 今日はゆっくりしょう) 更に高鳴る私の心臓 部屋に通され 中居さんが入れてくれたお茶を飲んだ (夕食は6時頃になりますので 先にお風呂にどうぞ 露天風呂もありますよ) (あ…ありがとうございます) (私 着替え何も持って来てない…) 今気付いた (大丈夫 俺も持って来てない 予約は入れてたけど 空見てたらやっぱり行きたくなった ごめん ) (お風呂に入ろうか?) (あ…先に入って来て 翔梧くんが上がったら行く) (分かった) 翔梧がお風呂に入ってる時もドキドキしてた何も手入れしてないよ私 普通するよね?雑誌とかに書いてあったし どうしょう…独り言を… (気持ち良かった~空入っておいで) (うん) 備え付けの浴衣とタイルを手に取り お風呂に入りに行った
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