第1章 出会

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暫くして 父が帰宅した (おかえりなさい) (お母さんはまだ帰宅してないの?) (うん!残業じゃない?) (ただいま~遅くなってごめん 急に同じパートの人が来れなくなって) その後陸も帰宅し 夕飯を済ませのんびりしてると (姉ちゃん元気ないな?どうしたの?) 流石陸だ しっかり私を見ている TVを見ていた父が振り返った (空どうかしたのか?) (何でもないよ あ…部活辞めたから) (えー!!!!!) 全員が私を見る (まさか 虐め?) (違うよ 私の根性無しかな?何でか判らないけど 部活に向かうと 気持ちが滅入って 中学の時は全く感じなかったのに) (当たり前じゃん 中学と高校は違うよ) (そうだね…あぁ 部活辞めたから 夕飯の準備は出来る限り手伝うよ) (それは 助かるけど それに辞めたなら仕方ないはね でもそのぶんしっかり勉強に力入れてよ ) (分かってまーす) 就寝前に 三人でのLINEタイムをした 30分程やり取りを終え 眠りに就くも中々眠れず その日は睡眠不足で登校 やがて夏休に突入したのだ 咲里は部活を辞めておやず かと言って夏実とも中々会えなかった 夏休から一週間経った頃 夏実からLINEが入った 夏実(空 連絡取れなくてごめん 実はバイトしてて) 空(えー?確かバイト禁止じゃなかったっけ?) 夏実(実は…家の恥だけど両親が離婚してさ 少しでも足しになればと 学校へは許可を得た) 空(そっか…夏実大変だね 夏実はお母さんと暮らすの?) 夏実(母が出て行った 妹連れて…私は高校生だから このまま残ったが良いって 会えない距離じゃないし 夏休でも遊びに来てってさ) 空(じゃ お父さんと二人暮しか お父さんじゃ何も出来ないよね?) 夏実(学校関連はお母さんが来てくれるって言ったけど 家の中はね 私がしなきゃダメかも) 空(夏休はずっとバイト?) 夏実(週3日かな 誰かが休む時は入らないとね) 空(じゃ…夏休の計画も無理ぽいね) 夏実(花火大会は絶対休むつもり) 空(あ…ね もし良かったら花火大会の時浴衣持っておいでよ 浴衣着せてもらって一緒に行こう) 夏実(ありがとう 空)
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