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紗菜の母親を思い出していた
人を憎むと此処までするの?
夏実はずっと私を憎んでた 小学生の頃から 私が何をしたの?
ただ家族が仲良かっただけで 紗菜の母親に憎まれ 更に紗菜へと続き
私は幸せになったらダメだったの?
(凜…凜がいればいい 私は何も望まない)
その夜咲里から電話が入った
(空 私が夏実に色々話したから ごめんね 空を心配して聞いてたんだよね 遊びに行きたいからとか 本当に…まさか夏実がそんな考えしてるとは )
(夏実は私を見下してたのかも知れない だから自分より私が幸せになる事が許せなかった 夏実は一人っ子だし 溺愛されてたのかな?)
(悠一さんと別れるの?)
(多分 夏実のお腹には悠一さんの子供が)
何故か泣いてると凜も泣き出した
(ごめん凜ちゃん ママもう泣かないからね)
私は弁護士を通し離婚の手続きを済ませた それから間もなく 当分やっていける多額の慰謝料が振り込まれ 凜には毎月10万が養育費として振り込む形になった
養育費が振り込まれる以上 凜との交流は免れない だからそれもきちんとしなければならないのだ
そんな時咲里から夏実は妊娠して無かった事が判明した
内心ホッとした あの母親みたいに別の男性…それを悠一さんの子供と言い張ってたら
その日久しぶりに紗菜の夢を見た あれ以来だ
紗菜は夢の中で 広い芝生に座っていた 空…空 私を呼ぶ
(だから言ったでしょ?那賀川さんはダメだって…)
(何を言ったのか分からなくて)
(もう 私は現れないから…空 大丈夫だよ 後10年もしないうちに きっといい伴侶が )
(10年もすれば 私お婆ちゃんになっちゃうハハハ)
目が覚めた…その夜 陸と彼女がやってきた
陸がとんでもない事を言い出した
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