危険能力クラスって……?

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危険能力クラスって……?

こよみ「うわっ!」  ガバッと飛び起きる。  気持ちよく眠っていたこよみをたたき起こした正体、未だ鳴り続ける目覚まし時計を急いで止める。 こよみ「ふぅ……」  ひとまず落ち着いたこよみは、手を伸ばして伸びをする。  寝ぼけ(まなこ)で辺りを見渡す。  部屋に置いてあるのは、自分が寝ていた簡素なベットと小さなタンス、それに全身が映る大きな鏡だけ。  ベットのそばにあったスリッパをはいてタンスの中をあさる。  染みついた行動で、パジャマから適当に一番上の段にあった服に着替える。  何か違和感のある服だと思ったら制服、だった。  そういえば今日は平日だっけ?なんて思いながら洗面台で歯を磨く。  うとうとしながら旅行バックから使い慣れたスクールバックを取り出して肩に掛ける。  そして、こよみは我に返った。  ……、気づいてしまった。 こよみ「あれ?ここ、どこ……?」  思えば目覚まし時計なんて、いつもは使っていない。  簡素なベットも小さなタンスも大きな鏡も見覚えがない。  部屋は殺風景なほどに綺麗だけど、そもそも自分の部屋があった覚えはない。あったのは狭い4人部屋だけだ。  制服も、よく見たら学校指定のものではないし、まだパリッとした新品だ。  唯一分かるのはパジャマとスクールバックだけだが、スクールバックが軽すぎる。入っているのは筆箱と財布だけだ。教科書類はどこへ消えてしまったのだろう。 こよみ「こういうことってホントにあるんだぁ」  ハハッと乾いた笑いを浮かべ、現実逃避気味に自室らしき部屋を出た。
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